工房と作家紹介

「むう工房」制作コンセプト 

工房の様子
納品後の家具イメージ

自然素材の木を使って、「暮らしの中に生きる家具」をつくります。
ミズナラ、ウオールナット、などの無垢材を使い、それぞれの木が持つ美しさを充分に引き出します。また、木の性質、家具の構造に合った「仕口、接手」を用い、長く付き合っていける家具を作ります。
むう工房では作家の向坊明(プロフィールを見る)、ただ一人の手によって作品が作られていますので、制作できる作品の数は限られていますが、丁寧に向き合って仕上げやメンテナンスを行っています。

 

塗りについて

塗りは天然油原料をベースにした、クリヤーオイル、蜜蝋ワックスなどを使い、着色はせずに木本来の質感を大切にしています。
RIO KAZE-70
クリヤーオイルは、亜麻仁油、紅花油などの天然ワックス類をベースにした自然派塗料です。メーカーによる食品安全、玩具安全試験をクリアしており、シックハウスにも対応した安心のオイルです。

「ペーパーコード」を使用した椅子づくり

1999年に「Pコード・スツール」でグッドデザイン賞を受賞

むう工房では、椅子の座面や背にペーパーコードを編んで使っています。P・コードスツールは、1999年度グットデザイン賞を受賞している作品です。
このペーパーコードは再生紙を防腐、撥水加工して作成された紙紐で、緑化資材としても使われる丈夫なものです。紙紐の座は、腰への負担も少なく、適度な弾力で人の体になじみ、ゆったりと座れる利点を持っています。紙を使うことで軽量化し、持ち運びも便利です。

作家の手により、丁寧に編み込まれた座面は再生紙とは思えないほどの上質な質感です。使い勝手と安心感を兼ね備えた職人の技を是非体感してください。


〜作家紹介〜

Profile

東京でのサラリーマン生活の後、飛騨高山で本格的に家具づくりの修行を積み、1992年に北海道旭川市へ移住してきました。その後、家具づくりのより良い環境として出会った東川町へ移転。現在の場所に工房を構え、2022年で30年となります。無垢材の持つ本質的な美しさと強度を活かし、「暮らしの中に生きる家具」を作っています。中でも、ペーパーコードを利用した椅子の製作歴は長く、「グッドデザイン賞」を受賞したP・コードスツールは代表作となっています。

1954年 福岡県北九州市生まれ
1978年3月 早稲田大学法学部卒業
1978~1989年 財団法人建設技術研究所勤務
1992年3月 飛騨国際工芸学園木工科卒業
1992年10月 むう工房開設
1998年~ 旭川工芸デザイン協会賛助会員(2000年より正会員)
1999年1月 第12回北の生活産業デザインコンペ大賞受賞「Pコードスツール」
1999年5月 札幌芸術の森クラフト全国公募展入選「遊び心のベンチ」
1999年10月 1999年度グットデザイン賞受賞「P・コード・スツール」
2000年1月 第13回北の生活産業デザインコンペ クラフト部門銅賞受賞「背編みP・コードチェア」
2000年2月 第2回暮らしの中の木の椅子展入選「P・コード・ラブスツール」
2001年1月 第14回北の生活産業デザインコンペ クラフト部門銅賞受賞(P・コードラブスツール)
2002年1月 第15回北の生活産業デザインコンペ クラフト部門奨励賞受賞(森のデスク、ワゴン、P・コードチェア)
2005年5月 工房家具ギャラリー匠の杜(新宿OZONE)に常設展示(2010年4月まで)
2007年7月 旭川工房家具の会企画展:デザインギャラリー(旭川)
2008年2月 旭川クラフト改造計画のメンバーとして、東京ギフトショーに出展
2008年5月 『君の椅子プロジェクト』2008モデル製作担当
2009年9月 旭川クラフト協議会見本市(東京・表参道Rin)に出展
2012年6月~ 旭川家具工業協同組合組合員
2013年5月 『君の椅子プロジェクト』2013年モデル製作担当
2017年6月 旭川クラフト2017出展(旭川デザインギャラリー蔵囲夢)
2018年6月~ 東川町ふるさと納税返礼品リストに掲載(Pコードチェア他)
2019年12月 札幌東急百貨店 北のクラフト展に出展
2020年8月 東川ミーツ旭川駅前店にP・コードショートアームチェア展示
2021年4月 東川町椅子の日制定記念 テレワークの椅子・子どもの椅子展示(せんとぴゅあⅡ)に参加

〒071-1454
北海道上川郡東川町東4号南1
むう工房
代表 向坊 明
Tel&Fax0166-82-5315